ヤクルトの監督になったばかりのころ、
ある選手がミスをしてベンチに帰ってくると、
控えの選手が「ドンマイ・ドンマイ」と言って元気付けようとした。
美しい光景に見えるかもしれない。
だが、それを聞いた野村監督は烈火のごとく怒った。
「ミスを笑って許すとは何事だ!そんなだから同じ過ちを繰り返すのだ。
傷をなめあうのはアマチュアのすることだ。戦うプロの集団がする事ではない!」
以来、ヤクルトでは慰めの言葉は一切禁止された。
そればかりかいつしかひとつのプレーをめぐって
選手同士で口論すら起きるようになった。
そして、そうしたことが頻繁に起きるのに比例して、
成績も上がっていったのである。
野村監督 就年3年目に初優勝を果たし、
その後の7年間・1998年にヤクルト監督を退任するまで
4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝いた。
初心忘れるべからず


