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忙しい人ほど行動が早い

◎忙しい人ほど行動が早い

よく言われるように、

忙しい人ほど、メールの返事をすぐにくれる

ものです。

メールの返事が遅い人は、「すみません、忙しくて・・・・・・・」などと言うけれども、

そういう人ほど実は暇なのです。

本当に忙しい人は、メールなど来るたびにパッパッと処理していかないと、

次から次へと展開する仕事の中で埋もれてしまう。だから、すぐに返事をしないと心地悪いのです。

だから、忙しい人のメールの返事は、すぐ返ってくるか、

あるいは(埋もれてしまって)まったく来ないかのいずれかです。

でも、暇な人は他にたいした仕事がないから、しばらく放置しておいても埋もれないで済む。

だから、「“そのうち”返事をすればいいや」と考えても、別に心地悪いこともない。

数日もたって、忘れたころにようやく返事が来る。暇な証拠です。

ようやく返事をもらったほうは、「あれっ、こっちのほうが忘れてたよ」と思う。

同じように“引く手あまた”の忙しい人ほど、感情をすぐに行動に移すことを心がけている。

日々、たくさんのことをこなさないといけないから、感情も埋もれてしまいやすい。

それを知っているので、心に響いたことを、その場で行動に変えることを習慣にしているのです。

習慣となっているから、半ば反射的にできる。

それにしても、放っておけば消えてしまう感情を、

行動に変えることによって定着できるのはなぜでしょうか?

◎宝くじに当たっても金持ちになれない

感情を感じたことの表現として、たとえば「私は、感動した」とか、

「オレは、傷ついた」「僕は、ワクワクした」などという言い方をします。

しかし、よく考えてみると、決して“私が”能動的に感動したわけではない。

感動しようと思って感動したわけでもなくて、

「私以外の何かによって、感動“させられた”」というのが本当のところです。

もし、“私”が能動的に感動したというのなら、いつでも自由に感動できるはずです。

感動の感情は消えることがないはずです。

必要なときに、いつでも心を発奮させることができるはずですから。

しかし、現実にはそうではない。

だからこそ、「もう一度、発奮してみたい」と、刺激を求めて新刊書やセミナーをあさるわけでしょう?

気晴らしをしたいといって映画を観に行ったりするわけでしょう?

感情というのは、通常は“受動的”なものなのです。

あなた以外の何かによって、あなたは“感じさせられている”に過ぎない。

だから、感情を動かしてくれる“何か”がなければ、

あなたは自分の意志では感動したり発奮したりできないわけです。

たとえば、宝くじに当たったとする。「金持ちになった!」と思うかもしれませんが、それは間違いです。

“お金持ち”というのは、“欲しいお金、必要なお金をいつでも生み出すことのできる人”のことです。

宝くじが当たっても、その当選金を使い果たしたら、

もう次のお金を生み出すことはその人にはできません。

「また、宝くじが当たってほしい」と祈るくらいのことしかできません。

受け取るだけの人は、本当は決して豊かになれない。与える人が豊かになるのだ

とよく言われますが、その理由がここにあります。

与えることは能動的ですが、受け取ることは受動的です。

また与えられるのを待っていることしかできません。

もっと与えられるようにと願うことしかできません。実に無力です。

たまたま与えられたものはあなたのものではない。

自分の力で獲得したものだけが、あなたのものだと言えるのです。

◎感情を行動に変えることの意味

さて、「私は、感動した」と言うとき、それは本当は「私は、感動させられた」という意味ですから、

その感動は、“与えられたもの”です。

あなたの自由にはなりません。

感情は、受動的体験です。しかし、“行動”は能動的な体験です。

もちろん、無理やり“行動させられる”こともあるでしょう。

しかし、行動するかしないかの最終的な判断は、あなたが主体的に下すものです。

「納得いかないけれど、しかたがない。命令されたとおりにしよう」と判断し、

実際に行動に移すのは、やっぱりあなた自身です。

だから、“行動”は能動的なものです。

放っておけば消えてしまう感情を、行動に変えることによって定着できるのはなぜか? それは、

受動的な体験を、能動的な体験にシフトしたから

なのです。

今までは助手席に乗せられていたあなたが、今度は自分で“ハンドルを握る”ようなものです。

湘南に行きたければ行けばいいし、パーキングエリアで休憩したければいつでもそうできる。

このドライブは、あなた自身のものとなります。

あの本部長が話してくれた、「感謝の気持ちを、形で表わしなさい」という教え。

その本当の意味を理解するヒントが、ここにあったのです。

感謝の気持ちを感じる。「ありがたいなあ」と感じる。

でも、それはあくまでも“感じさせられた”感謝に過ぎないから、数日もすれば消えてしまう。

しかし、プレゼントを贈るという“能動的な行動”に変えることで、

その「ありがたいなあ」という感情を“あなた自身のもの”にすることができるから、

心に“定着”させることができる。

だからこそ、感謝の気持ちを燃やし続けることができるのです。

あのカリスマ本部長が言いたかったことは、

「ありがたいと感じたなら、その感謝を形にして自分のものとしなさい。

反省したなら、その反省を形にして自分のものとしなさい。

憧れを感じたなら、その夢を形にして自分のものとしなさい――」

ということだったのだと思うのです。

放っておいたら消えてしまう感情をしっかりつかみ取って自分のものとするには、

感情を、“能動的な行動”に変えるしかないのです。

お客さまに会ったその日に、感謝のハガキを書いて送る。

営業や接客に携わる人には、そういうことを心がけている人たちがいます。

そういうハガキをもらったお客さまとしても、決して悪い気はしないし、

その営業なり接客担当の印象が強く残ることでしょう。

しかし、彼らは、お客さまに好印象を与えるためだけにハガキを送るのではありません。

「忙しい中、話を聞いてくださって、とてもありがたい」という感謝の気持ちを、

自分自身のものとして、心に定着させるためにこそ、

感謝の気持ちを“ハガキに書く”という能動的な行動に変えることを心がけているのです。

◎“愛は永遠ではない”

実際のところ、“感謝の気持ち”というのは、

こんなふうにトレーニングを積んでいないとなかなか定着するものではありません。

「感謝しています」と言葉で言うのは簡単です。誰にでもできます。

しかし、それは本物ではありません。すぐに消えていってしまいます。

感謝の気持ちを感じたら、その気持ちをすぐにその場で行動に変えることが必要です。

そういう努力が必要なのです。

結婚しても、はじめの頃の恋愛を燃やし続けられる人たちだっています。

その人たちは、「この恋は永遠だ!」と信じこんだ人ではありません。

「この大切な恋も、放っておいたら冷めてしまうだろう。

この気持ちを“行動”に変えていく努力を怠らないことで、この恋ははじめて永遠となるだろう」

そういうことを、無意識にも感じ、それを実践している。だから、その恋はいつまでも冷めないのです。

一時の感情にまかせて気分が高揚するだけであれば、それは人間とはいえません。

動物だって同じことをしています。

“愛は永遠”ではありません。愛を永遠に“する”のが人間なのです。

私は、人に感謝するとか、人を愛するとか、人を思いやるというような、

自分を超えて人を思う温かい心というものは、“本能”ではないと思っています。

生まれつき、当たり前のように備わっている能力ではない。

人間として、努力して身につけていくべきものなのです。

自分の人生の目標をもち、夢をもつことは、誰にでもできます。

でも、その夢に対する憧れを燃やし続けるのには、努力が必要です。

すぐにその場で、気持ちを“行動”に変えることが必要なのです。

この本を読み終わって、それだけだったら、結局ひとつの刺激を楽しんだだけで終わってしまう。

どんなに得るものがあると感じたとしても、すぐに消えてしまいます。

だから、この本を読んで少しでも「なるほど」と感じていただけたなら、

その気持ちが消えてしまわないうちに何らかの行動に変えてください。

本を閉じたら、すぐにその気持ちを行動として形にするのです。

アクションプラン

◎気分が高揚したら、その場で“行動”に変える

たとえば・・・・・

●感謝の気持ちを、小さなプレゼントで表現してみる。

●「これって、いいアイデアだな」と思ったら、すぐに七通りの活用例を考える。

●「これって、いい言葉だな」と思ったら、すぐに会話の中で使ってみる。

●本や映画に感動したら、七人の知り合いに進めてみる。

●「あの人はどうしているかな」と懐かしく思い出したら、すぐに思い出した人に連絡してみる。

●失敗して反省したら、同じ失敗をしないための方法を七つ考える。

●欲しいけど、高額で手が届かない・・・・・・。まずはパンフレットだけでも入手する。

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2007年07月17日 09:27に投稿されたエントリーのページです。

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